自分にあった箸とは
箸は、近くにあって、遠いもの?
毎日手にする箸。
おそらく大抵の方が自分専用の箸をお持ちのはずです。 ところが愛用の逸品と胸をはっていえますか。こだわりの食器、あるいは道具でしょうか。あるから使っていた、たまたまこれ、というくらいのあっさりとした関わりなのではありませんか?
「近くにあって、遠いもの。」
あまりに身近すぎて、うっかり見過ごしている生活道具の代表が、箸かもしれません。
せっかく自分専用の道具であっても、はたして最高の使い心地なのかどうか、使いやすい箸ってどういうものなのか、自分にぴったりの箸とは・・・。
自分にあった箸はあるのか?「大黒屋」社長竹田氏にインタビュー
ずばり、使いやすい箸とはどういう箸なのでしょうか?
「握りやすくて、つまみやすい。」
実に明快な答えです。「飾っておくものではなく、使うもの。機能的であるかどうかが第一。」なるほど、ちょっと思い浮かべただけでも食器としての箸は、はさむ、つまむ、ほぐす、切る、裂く、のせる、剥がす、混ぜる、分ける、押さえる、運ぶ、といった具合に多機能。たった二本でありながら、五本の指以上にはたらきものです。
そうした機能性を生むためには、「喰い先一寸、ピタッと合う。ここが箸の心臓部」とのこと。並べたとき、うっとりするくらい二本が添い、先へ行くに従って細くなっていく形状です。大黒屋の箸造りのこだわりが集約されている部分でもあります。
「箸先へ一直線に傾斜しているので、豆のような小さなものでも簡単につまめますよ」。喰い先の細さゆえ、二本をあまり開かなくても楽にものがつかめ、手が疲れないそうです。また、食べ物を口に運ぶ際、箸が唇に接触する違和感がなくなるといったことも。箸は料理の味わいまで左右するのです。といったウンチクを押さえつつ、「まず、自分に合った箸を使ってほしい」。
重さ、長さ、太さ、握った具合など、こだわって箸を選ぶ使い手の意識が、”箸文化”を深め、ものづくり現場を活性化させることにもなるのでしょう。ちなみに、箸の選び方のひとつの目安は、「手首から中指の先の長さプラス三〜四センチ」ということです。

銘木バランスとんぼ
