年金担保でお金を借りるってできる?怪しい業者に騙されない制度活用法

年金を担保にしてお金を借りる方法について、分かりやすく紹介しています。

年金を担保とした融資は、福祉医療機構によるものと日本政策金融公庫によるものの2つがあります。

特徴としては、どちらも非常に低金利で融資を受けることができ、国による融資制度なので安心感が高いです。

ただし、原則として連帯保証人を立てる必要があるなど、カードローンとは異なる特徴もあります。

年金担保融資の基本を分かりやすく紹介していますので、最後までしっかりと確認してみてください。

年金担保融資は2種類ある!

年金担保融資は、福祉医療機構によるものが基本となっていますが、共済年金や恩給の受給者まで含めると、2つの制度があります。

これ以外の融資制度以外は、法律で年金を担保として融資が禁止されています。

「年金を担保にお金を貸す」と言われても、国による機関以外の団体は、すべて違法な業者になりますので十分注意するようにしてください。

国民・厚生年金なら福祉医療機構(WAM)

福祉医療機構の年金担保貸付制度・労災年金担保貸付制度は、国民年金や厚生年金を担保として融資することが認められた日本で唯一の制度です

家計のやり繰りのために資金を使うことができるほか、冠婚葬祭や住宅のリフォーム、介護や福祉、医療を目的にもお金が使えます。

借入れしたお金は、偶数月に支給される年金から自分が指定した金額を控除された額が振り込まれるようになります

わざわざ返済の手続きをする必要がないので、返済の手間がないことも大きなメリットになります。

共済年金や恩給なら日本政策金融公庫(JFC)

共済年金や恩給を受け取っている方は、日本政策金融公庫の恩給・共済年金担保融資に申し込むことができます。

恩給・共済年金担保融資の限度額は、1人につき250万円までとなっていますが、年間で受取る年金の3年分以内という条件があります。

金利は、年率0.51%か年率1.71%のどちらかに決まります

恩給・共済年金担保融資の特徴は、資金の使いみちが、住宅などの資金か事業資金になっていることです。

一般的なカードローンでは、事業目的にお金を使うことができませんが、この制度の利用なら事業目的にも借りたお金を使えます。

年金担保融資はカードローンより低金利

年金担保融資は、カードローンと比較すると非常に低金利であることに特徴があります

低金利のローンなら、まとまったお金を借入れして少しずつ返済することもできます。

借入れにあたっての不安も少ないと思いますので、利用できる場合は、積極的に融資制度を活用すると良いと思います。

ただし、融資を受けるには、所定の審査を受ける必要があります。

別会社ローンの返済で延滞を繰り返していたり、債務整理などをしたことがあると、審査結果が厳しくなることがあるので注意する必要があります。

福祉医療機構(WAM)の年金担保貸付制度の利用条件は?

福祉医療機構(WAM)による年金担保貸付制度の利用にあたっての条件を紹介します。

審査基準や利用できない人、融資の上限額やお金の使いみちが理解できるようになりますので、ぜひ参考にしてみてください。

融資の審査基準は?

融資の審査基準は、残念ながら外部に公表されていません。

ただし、審査については、申込みをする本人の審査と連帯保証人の審査の2つの審査があります。

保証会社を利用する場合は、申込みをする本人が福祉医療機構と保証会社の2回の審査を受けることになります

信用情報機関に登録されている個人情報も確認されますので、かなり厳格な審査であることは間違いないでしょう。

生活保護受給者は年金担保融資に申込みできない!?

生活保護の受給者は、残念ながら年金担保貸付制度を利用することができません。

生活保護の廃止から5年を経過するまでは、融資の対象外となっているからです。

また、反社会勢力に回答している方や関係がある方も申込むことができません。

なお、年金の現況届(あるいは定期報告書)の提出をしなかったり、福祉医療機構への提出が遅れてしまうと、審査に通らないので注意するようにしてください。

年金担保融資はどれくらい借りることができる?

年金担保融資の借入れの限度額は、お金の使いみちが生活必需品の購入の場合は、最高で80万円までとなります。

その他の資金使途の場合においても、最高で200万円までとなっています。

なお、受給している年金の0.8倍を超える融資はしていませんので、これも限度額の条件の1つとなります。

また、希望する金額と資金を必要としている金額の合計に差がある場合は、「必要額の合計額」をまでの融資となります。

少し複雑な仕組みとなっていますので、窓口や電話で確認してみると良いでしょう。

年金担保融資で借りると使い道に制限はある?

年金担保融資は、比較的お金の使いみちを自由に決めることができます

ただし、カードローンのように目的を聞かれずに融資が受けられるものではありません。

「どのようなことにお金を使うのか?」を福祉医療機構に伝えて、それを元に審査が行われています。

この融資制度では、ギャンブルなどの投機性が高いお金の使い方や公序良俗に反する目的にお金を借りることはできませんので、十分に注意して申込む必要があります。

年金担保融資の返済額は1万円から設定できる

年金担保融資の返済は、年金を受給する偶数月に行います。

毎月の返済額は、1万円を下限にして、自由に決めることができます

ただし、年金支給額の3分の1を上回る返済はできません

この範囲で決めた返済額が控除された金額が年金として振り込まれるようになります。

福祉医療機構(WAM)の年金担保融資の申込み方法

年金担保貸付制度の申込方法の基本について、分かりやすく紹介します。

申し込みの流れや必要になる書類、連帯保証人について理解できるようになりますので、ぜひ参考にしてください。

年金担保融資申込みの流れ

申込みをする場合は、年金を受け取っている金融機関の窓口にある「借入申込書」に必要事項を記載して申し込みます

申し込みが完了すると、福祉医療機構による審査が行われ、融資の可否が決定します。

融資が受けられることに決まったら、契約手続きを行い、お金を指定の口座に振り込んでもらいます。

借入れした後は、返済額が控除された金額が年金として振り込まれるようになります。

年金担保融資申込みの必要書類

年金担保貸付制度の申込みに必要な書類は、次のとおりです。

1.借入申込書(金融機関の店舗にあります)

2.年金証書

3.年金支給額を証明する書類(年金振込通知書など)

4.実印・印鑑証明書(発行から3カ月以内のもの)

5.本人確認書類(顔写真付きのもの)

6.資金使途を確認するための資料(見積書など)

書類の用意に時間を要するものはないと思いますので、申し込む方は、早めに用意しておくと良いでしょう。

融資には連帯保証人を立てる必要がある?!

年金担保貸付制度を利用するには、連帯保証人を立てる必要があります

連帯保証人は、借入れした本人が返済できなくなったり、完済前に死亡した時に、本人に変わって返済することになる人のことです。

連帯保証人の責任は、非常に大きいですが、年金担保貸付制度を維持するために必要だとされています。

もし、連帯保証人になってくれる人がいない場合は、次に紹介する信用保証制度について確認してみてください。

年金融資福祉サービス協会の信用保証制度も利用できる

連帯保証人になる人がいない場合は、信用保証機関による信用保証制度を利用することもできます。

信用保証制度は、一定の保証料を支払うことで、連帯保証人の役割りを引き受けてくれる役割りをにないます

保証制度を利用するメリットは、親族などに迷惑をかけずに済むことです。保証料は必要になりますが、金利の一部と考えれば高いものではありません。

年金担保貸付制度は審査に時間がかかる

年金担保貸付制度は、審査に時間がかかるのが問題となります。

消費者金融や銀行のカードローンなら、最短即日というサービスもありますが、年金担保貸付制度での融資は、申込みから融資までに最低でも1週間はかかってしまいます。

今すぐにお金が必要となっている場合は、年金受給者でも利用できるカードローンを選んだり、知人や親戚にお金を借りることも検討することになります。

とくに知人や親戚からの借金なら、金利が発生しないことがほとんどなので、借入後の負担が軽くなるのでおすすめです。

年金受給者でもカードローンでお金を借りれる?

年金受給者でも申込みができるカードローンは、いくつかあります。

有名なところでいうとみずほ銀行のカードローンとレイクアルサ(ALSA)が年金だけの収入でも申込みを受付ています。

高額融資は、さすがに難しいと思いますが、ごく少ない金額を借りるだけなら、審査に通る可能性があります。

アルバイトで毎月収入があれば借りられる

アルバイトをしていて、毎月の収入があるなら、年齢制限に問題がなければ融資が受けられます

年金受給者のカードローン申込みでは、年齢制限が大きな問題となることがあります。

ただし、60代の方であれば、アルバイトをしていることを条件に申し込めるカードローンが必ず見つかります。

また、カードローンで借りれるからといって、無理のある借入は絶対にしないようにしてください。

消費者金融や銀行のカードローンは金利が高めに設定されていますので、少ない金額を借りて短期間で返済する使い方を意識することが非常に重要になります。

年金受給者でも融資を受けられるカードローン

年金受給者でも融資が受けられるカードローンは、レイクアルサ(ALSA)とみずほ銀行カードローンの2つになります。

レイクアルサ(ALSA)というのは、新生銀行を母体とする消費者金融が提供しているカードローンのことです。

レイクアルサ(ALSA)は、総量規制の影響があるカードローンになりますので、年収の3分の1までに借入れが制限されます。

これに対して、みずほ銀行カードローンは、総量規制の対象とはなっていません。

みずほ銀行が独自の審査基準で審査を行っていますので、審査によっては、年収の3分の1を上回る限度額に決まることもあります。

ただし、どちらも申込条件に年齢制限がありますので、申込みをする前に条件を満たしているかどうかを必ず確認しておいてください。

年金担保貸付制度を利用するなら要チェック

年金担保貸付制度を利用する上での注意点やチェックポイントについて紹介します。

とくに、怪しい業者に騙されてしまう危険性があるので、その見分け方は、しっかりと確認しておいてください。

ここでは5つの要チェックのポイントを紹介させていただきます。

年金担保融資は公的機関だけ!怪しい業者は要注意

年金を担保として融資することが認められているのは、公的機関だけになります。

これ以外の業者が「年金を担保にお金を貸します」といってきても、絶対に信用してはいけません。

公的機関でもないのに年金を担保にしてお金を貸すというのは、存在自体が違法になります。

ヤミ金問題があるように、違法な業者からお金を借りてしまうと、厄介なトラブルに巻き込まれてしまいます。

お金の問題だけでなく、業者とのトラブルの問題も増えてしまうだけですので、公的機関の融資を利用するか、年金受給者でも利用できるカードローンを選ぶかのどちらかにしてください

年金以外の収入があると審査で有利!?

年金担保貸付制度で審査を受けるときは、やはり、年金以外の収入があると有利になります。

公的機関とはいえ、約束どおりの返済が受けられなければ、損失が出てしまいます。

年金に以外に家賃収入やアルバイト収入などがあれば、より安心して融資をすることができます。

また、アルバイト収入がある方は、勤務年数が長いほど有利になると考えられます。

1年以上のアルバイト経験がある方なら、年金担保貸付制度の審査でも評価を上げる可能性が高くなります。

ゆうちょ銀行で年金を受給してるとダメ?!

ゆうちょ銀行や農協、労働金庫などで年金を受け取っている方は、このままでは年金担保貸付制度を利用することができません。

年金担保貸付制度の取扱窓口となっていないのが理由です。

年金担保貸付制度を利用したい場合は、申し込みにあたって年金受取の銀行口座の変更手続きも同時にすることになります。

少し手間はかかりますが、融資が受けられないわけではありませんので、変更の手続きをするようにしましょう。

返済が年金から天引きなので楽チン

次は、メリットになる年金担保貸付制度のチェックポイントです。

借入れした後の返済が自動で行われると説明しましたが、分かりやすく言うと「返済額が天引きされて年金が振り込まれる」ようになるということです。

銀行や消費者金融からの借入れの場合は、銀行振込などの手続きを毎月しないといけませんが、その手間は一切ありません。

返済額も1万円からなので、1か月あたり5000円からとなり、返済の負担が非常に負担が少ないです。

完済前に死亡したら借金はどうなるの?

年金担保貸付制度で融資を受けていた方が完済前に亡くなった場合は、借金の支払い義務は連帯保証人が負うことになります。

親族で連帯保証人を立てた場合は、その親族が返済を継続することになります。

また、連帯保証人のあてがなく、保証会社を利用した場合は、本人に代わって保証会社が残債を清算することになります。

親族に迷惑をかけたくないと考える人も多いですが、そういう時は保証会社を利用して年金担保貸付制度を利用するのがおすすめです。

ただし、保証会社を利用する場合は、保証会社の審査もあるということを忘れないようにしましょう。

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